人工交配の実際

交配の動機と目的

 私は、ニオイエビネに魅せられて御蔵島へ10年近く毎年花時行っています。ニオイエビネがなかなか手に入りにくいので交配を始めました。よくニオイエビネは「コウズ」だという人がいますそこでニオイのセルフでニオイが出てくるのではないかとかコウズセルフからニオイが出てくるのではないか。ツユムラサキの花色のニオイエビネが出来ないかと思い挑戦しています。またミニのニオイエビネ、斑入りのニオイエビネや一枚舌のニオイエビネなど夢がふくらみます。1993年より原種交配をはじめニオイ×ニオイ、地えびね×地えびね、地えびねは、関東産のみです。コウズ×ニオイ、地えびね×ニオイ、スイショウ×ニオイ、地えびね×サルメンなどです。東京ですので栽培場も小さいので1交配5株そだてています。ニオイ×ニオイは難発性ですが、培地の研究でだいぶ発芽するようになりました。


交配の準備

クリーンベンチ
 空気清浄器が五万ぐらいで回りはベニア板で内側は台所用アルミシートを張り六万円で作りました。

 

その他
 ピンセット、アルコールランプ、圧力釜、ビン類はワンカップの空瓶

       
     CCレモンのビンに培地を
いれ圧力釜で30分の殺菌。
10Lの圧力釜ですが、数が
200本以上作るので2日か
かります。
 




種まき

 
 ニオイエビネのタネは大きくなります

2010年9月17日

今年も、種蒔きの時期になりました。
今年は、御蔵信青、紫聖殿、御蔵濃紫香(ニオイ)、南郷の青などを父親として30交配しました。去年撒いた種がやっと今頃プロトコームができてきました。1年遅れです。原因が分かりません。


直播で除菌水を数滴たらします。

種まき時期
 9月中旬から19月中旬
私は基本C1000ビタミンレモンの瓶に蒔く大きくなったらワンカップの酒瓶を使用しています。蓋はラップを使用。基本的にミリシールは使わない。

2015年10月18日
種をまき始める。液体培地と個体培地、3種類の培地を作り久しぶりの種まきです。液体培地は個体培地より早めにプロトコームが、できます。
しかし、液体培地は、2日に一度はビンをふり刺激を与えます。少し液体培地にいたずら(発芽物質)を入れてみました。何日でプロトコームが
確認できるか楽しみです。ニオイエビネ同士の交配ですので全部発芽するか分かりません。ニオイエビネの交配の楽しみでもあります。

   
 液体培地  個体培地




プロトコームの育成
2016年11月27日

   
 蛍光灯ではプロトコームガまだ見えない   LEDの植物育成用のライト出は1ヶ
月少しでプロトコームが見える



移植
プロトコームがピンセットで摘めるぐらいで1回目の移植、少し大きくなって根が出て1cmぐらいで2回目の移植で葉が3cmぐらいで3回目の、最後の移植しかしプロトコームの褐変が見えたら随時行う。安定するまで数回行う。

       
 プロトコームが見える  1回目の移植  2回目の移植  3回目の移植




培地

発芽培地

*私は発芽培地でMS培地の半分から4分の3を使用してます。
 砂糖20g寒天7g
始めはMS培地の出来たのを使用してましたが薬品を個別にかいました。
 2万円でおつりきました。一生使えるくらいの量です。

MS播種用培地培地

A液(2リットル
 硝酸アンモニウム     NHNO       165g
 硝酸カリウム       KNO            190
 リン酸二水素カリウム   KHPO           17
 ホウ酸          H3        620mg
 硫酸マンガン       MnSO・4H   2230mg
 硫酸亜鉛         ZnSO・7HO   860mg
 ヨウ化カリウム      Kl             83mg
 モリブデン酸ナトリウム  Na2Mo0・5HO  25mg
 硫酸銅          CuSO/5H       ,5mg
 塩化コバルト       Col・6H        2,5mg

B液(1リットル
塩化カルシュウム     Cal・二HO      44

C液(1リットル
硫酸マグネシュウム    MgSO・7HO     37

D液(1リットル
エチレンジアミン四酢酸二ナトリュウム  a-EDTA    ,73
硫酸第1鉄          eSO/7HO       2,78

A液

         
 硝酸アンモニウム
硝酸カリウム
リン酸二水素カリウム 
ホウ酸
 硫酸マンガン
硫酸亜鉛
 ヨウ化カリウム
モリブデン酸ナトリウム
 硫酸銅
 塩化コバルト

B液

 
 塩化カルシュウム

C液

 
 硫酸マグネシュウム

D液

 
  硫酸第1鉄 
エチレンジアミン四酢酸二ナトリュウム

ビタミン
E液1リットル
 イノシトール                                               20g
 サイアミン塩酸塩                                     ,02g
 ニコチン酸                                                  ,1g
 ピリドキシン塩酸塩                                      ,1g
 グリシン                                                   ,4g

   
 イノシトール
サイアミン塩酸塩
ニコチン酸
 ピリドキシン塩酸塩



調整

 A液20ml+B液10ml+ C液10ml+D液10ml+液 5m l
 砂糖30g寒天10活性炭素


ハイポネックス播種用培地

 
 ハイポネックス


 ハイポネックス7-6-19         2g
 砂糖               20g
 寒天                7g
 活性炭素


移植用培地

1、MS培地
   MS培地3分の2  砂糖25g  寒天7g  バナナ100g NAA0,75ppm 活性炭素

2,ハイポネックス培地
   ハイポネックス25〜30g 砂糖25g  寒天7g  バナナ100g NAA0,75ppm
   活性炭素
 

3,ハイポネックス培地
   ハイポネックス25〜30g 砂糖25g  寒天7g  ジベレリンGA30,5ppm NAA0,75    ppm 活性炭素


4,ハイポネックス培地
  ハイポネックス25〜30g 砂糖25g  寒天7g  バナナ100g NAA0,75ppm
  活性炭素   メネデール25ml

5,その他
  ジャガイモ200gやココナツウオーター150mlなどの培地があります。
  ニオイ同士の交配は、生育があまりよくないので、生育が止まったなと思ったときは違う培地
  に変えていったほうが生育もよく根の張りも違ってきます。ニオイはどうしても空気をほしがり
  培地の外に根を出してきます。根が培地の中で成長するとコウズの血が多いのかなと思うと  きがあります。

植物ホルモン
  オーキシン系(発根作用)
    NAAαーナフチル酸
*原液の作り方
    アセトンかエタノール10mlに溶かし少しずつみずを加える

 
 αーナフチル酸



 
サイトカイニン系(葉芽の発生)
    BA(ベンジルアデニン)
    アセトンかエタノール10mlに溶かし少しずつみずを加える

*原液の作り方
0,1gのホルモン剤を1リットルの蒸留水(精製水でもよい)に溶かし10cc取り出し990ccの蒸留水に希釈すると1ppmとなります。

 
 


4倍体
コルヒチン処理
液体培地も個体培地もプロトコームガが大きくなってきました久しぶりにコルヒチン処理をしたいと思い昨日培地を作り1日処理して今日移植しました。
コルヒチン処理して全部倍数歌いになるわけではなくダメになるプロトコームもあります。
2016年1月24日
コルヒチン処理したプロトコームの半数以上は褐変して枯れてしまいます。生き残ったプロトコームでも
全部が異数体、倍数体になるわけではありません。生長すると葉が厚く変化する株がみられます。


       
 コルヒチン  コルヒチンに24時間浸す  滅菌水で洗い培地に戻す 左側、倍数体い処理・右側、無処理 

自分で交配してみませんか。本当に自分だけの花で子供がうまれたようです。種まきお手伝いします。相談ください