人工交配の実際

交配の動機と目的

 私は、ニオイエビネに魅せられて御蔵島へ10年近く毎年花時行っています。ニオイエビネがなかなか手に入りにくいので交配を始めました。よくニオイエビネは「コウズ」だという人がいますそこでニオイのセルフでニオイが出てくるのではないかとかコウズセルフからニオイが出てくるのではないか。ツユムラサキの花色のニオイエビネが出来ないかと思い挑戦しています。またミニのニオイエビネ、斑入りのニオイエビネや一枚舌のニオイエビネなど夢がふくらみます。1993年より原種交配をはじめニオイ×ニオイ、地えびね×地えびね、地えびねは、関東産のみです。コウズ×ニオイ、地えびね×ニオイ、スイショウ×ニオイ、地えびね×サルメンなどです。東京ですので栽培場も小さいので1交配5株そだてています。ニオイ×ニオイは難発性ですが、培地の研究でだいぶ発芽するようになりました。

交配の準備

クリーンベンチ
 空気清浄器が五万ぐらいで回りはベニア板で内側は台所用アルミシートを張り六万円で作りました。

その他
 ピンセット、アルコールランプ、圧力釜、ビン類はワンカップの空瓶

培地

発芽培地

*私は発芽培地でMS培地の半分を使用してます。
 砂糖20g寒天7g
始めはMS培地の出来たのを使用してましたが薬品を個別にかいました。
 2万円でおつりきました。一生使えるくらいの量です。

MS播種用培地培地

A液(2リットル
 硝酸アンモニウム     NHNO       165g
 硝酸カリウム       KNO            190
 リン酸二水素カリウム   KHPO           17
 ホウ酸          H3        620mg
 硫酸マンガン       MnSO・4H   2230mg
 硫酸亜鉛         ZnSO・7HO   860mg
 ヨウ化カリウム      Kl             83mg
 モリブデン酸ナトリウム  Na2Mo0・5HO  25mg
 硫酸銅          CuSO/5H       ,5mg
 塩化コバルト       Col・6H        2,5mg

B液(1リットル
塩化カルシュウム     Cal・二HO      44

C液(1リットル
硫酸マグネシュウム    MgSO・7HO     37

D液(1リットル
エチレンジアミン四酢酸二ナトリュウム  a-EDTA    ,73
硫酸第1鉄          eSO/7HO       2,78

E液1リットル
 イノシトール                                               20g
 サイアミン塩酸塩                                     ,02g
 ニコチン酸                                                  ,1g
 ピリドキシン塩酸塩                                      ,1g
 グリシン                                                   ,4g

調整

 A液20ml+B液10ml+ C液10ml+D液10ml+液 5m l
 砂糖30g寒天10活性炭素


ハイポネックス播種用培地
 ハイポネックス7-6-19         2g
 砂糖               20g
 寒天                7g
 活性炭素


移植用培地

1、MS培地
   MS培地3分の2  砂糖25g  寒天7g  バナナ100g NAA0,75ppm 活性炭素

2,ハイポネックス培地
   ハイポネックス25〜30g 砂糖25g  寒天7g  バナナ100g NAA0,75ppm
   活性炭素 

3,ハイポネックス培地
   ハイポネックス25〜30g 砂糖25g  寒天7g  ジベレリンGA30,5ppm NAA0,75    ppm 活性炭素
4,ハイポネックス培地
  ハイポネックス25〜30g 砂糖25g  寒天7g  バナナ100g NAA0,75ppm
  活性炭素   メネデール25ml

5,その他
  ジャガイモ200gやココナツウオーター150mlなどの培地があります。
  ニオイ同士の交配は、生育があまりよくないので、生育が止まったなと思ったときは違う培地
  に変えていったほうが生育もよく根の張りも違ってきます。ニオイはどうしても空気をほしがり
  培地の外に根を出してきます。根が培地の中で成長するとコウズの血が多いのかなと思うと  きがあります。

植物ホルモン
  オーキシン系(発根作用)
    NAA(αーナフチル酸)
    アセトンかエタノール10mlに溶かし少しずつみずを加える
  サイトカイニン系(葉芽の発生)
    BA(ベンジルアデニン)
    アセトンかエタノール10mlに溶かし少しずつみずを加える
*原液の作り方
0,1gのホルモン剤を1リットルの蒸留水(精製水でもよい)に溶かし10cc取り出し990ccの蒸留水に希釈すると1ppmとなります。

種まき
直播で除菌水を数滴たらします。

種まき時期
 9月中旬


移植
プロトコームがピンセットで摘めるぐらいで1回目の移植30、少し大きくなって根が出たら2回目の移植で葉が5oぐらいで3回目の移植そして2cmぐらいで4回目の最後の移植しかしプロトコームの褐変が見えたら随時行う。安定するまで数回行う。

自分で交配してみませんか。本当に自分だけの花で子供がうまれたようです。種まきお手伝いします。相談ください

ニオイの種は大きくなる 手つくりのクリーンベンチ プロトコームの成長
バラバラに成長 移植により成長がはやい 最後の移植ビンだしまで
ビンの加温室 ニオイ苗は生長早い 私の小さな栽培場